【最新カーナビ徹底ガイド2007夏】ガーミン nuvi360「アウトドアGPSからPNDへ」…開発者

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【最新カーナビ徹底ガイド2007夏】ガーミン nuvi360「アウトドアGPSからPNDへ」…開発者
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PND差別化のポイントは「インターフェイス」

---:nuviは1画面仕様ですが、地図やナビの見やすさ・分かりやすさは群を抜いていますね。小さい画面でのタッチパネルの使わせ方や案内の仕方、設定項目などで迷ったことがほとんどありませんでした。先ほど話に出した海外の量販店店員に、「ガーミンのアドバンテージは何か?」と聞いたところ「インターフェイスだ」と即答されましたが、実際に使ってみてなるほどな、と思いました。

高橋:ある記事のカーナビ特集号で、nuviの記事を見ると「使いこなす楽しみがある」といかにも特殊な仕様であるかの如く酷評していた評論家がいらしたのですが、それはちょっと違うと思うのです。nuviは「説明書を見ないですぐ使える、分かりやすいインターフェイス」が特徴です。日本仕様のナビをずっと触り続けていた人にとってみれば、nuviのシンプルすぎるインターフェイスに違和感を感じるかもしれませんが、まったくナビを触ったことがないような人は、おそらくこちらの方が使いやすいと思うのですが…。

---:そういう意味で、日本メーカーのPNDは「日本のカーナビのインターフェイス」なんですね。

高橋:「大きなものを小さく」という流れではなく、コンパクトな機器をどうしたら快適に使えるのか、という部分をゼロから徹底的に考えているのが、このインターフェースなんだと思っています。一見簡素な画面に見えるかもしれませんが、3.5インチの小さなディスプレイに沢山の情報を詰め込んでも、実際、運転中には確認出来ませんし、そのあたりの「割り切り」もシンプルさに繋がってますね。

---:ところで、ソフトウェアアップデートは頻繁に実施されていますが、こちらの開発はいいよねっとさんでされているのですか。

高橋:ソフトウェアの開発は台湾と米国の本社とで実施しています。当社は、ユーザーから寄せられたバグや修正項目をとりまとめて、検証作業を行ってガーミン社へ伝えています。今の時代、当たり前かもしれませんが連絡はE-Mailで行なっていますので、当社での検証から修正ファームの返送までがとてもスムーズに流れています。

---:地図更新にも対応される予定ですか。

高橋:ええ。ハンディGPSでは2年に1回というスケジュールを基本に実施していますが、車載用途ですとそのサイクルでは間が空きすぎますので、基本的に1年に1回というスケジュールで実施したいと考えています。メディアは海外と同様にSDカードかDVDの販売になると思います。

---:日本のナビ市場は実質飽和状態にあります。PNDの登場で台数ベースでの販売は増えるでしょうが、売上ベースでの成長は厳しい状況と考えざるを得ません。今後、日本のカーナビメーカーもおそらくPNDタイプのナビを投入してくるでしょうが、縮小する市場を追うために、新たにPND開発のためのコストを割かなくてはいけない辛さがあると思います。その点、カーナビでの実績がゼロだったPNDメーカーにとってはこの市場はまだまだ成長の余地があります。

高橋:同感です。今後はさらに競合が増えて厳しいでしょうが、nuviの商品価値は海外だけでなく日本のユーザーにもきっと理解していただけると思っています。

---:最後に、今後のnuviラインナップの拡充予定はいかがでしょう。

高橋:海外でラインナップしているモデルが日本でも使えるスペック・機能かどうかを逐一検討しています。たくさんラインナップを揃えたところで全てが売れるとは限りませんから、ある程度機能を絞ってはいるけれども高機能でインターフェイスに優れた、いわば「ガーミンらしい」PNDを出していければな、と思っています。

---:ありがとうございました。

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