【ドイツ ミドルクラスセダン徹底比較】歴代モデルで見る5シリーズ、A6、そしてEクラス

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【ドイツ ミドルクラスセダン徹底比較】歴代モデルで見る5シリーズ、A6、そしてEクラス
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1960年代…後にミディアムクラスへ発展する「タテ目」の初代コンパクト

世界最古の自動車メーカーであるメルセデス・ベンツは戦後の復興も早く、1950年代には再び高級車市場で世界をリードする存在となっていた。当時の主力セダンは高品質を売りとする大型と小型の2種類で、大型は220および300シリーズ、そして小型に相当するのが後のミディアムクラス=『Eクラス』に発展する「180」(W120型、1953年)、「190」(W110型、1961年)、「200」(W108型、1965年)だ。

そして1968年、メルセデス・ベンツは新型200シリーズ(W114/115型、1968 - 76年)を発売する。これは通称『コンパクトクラス』と呼ばれるように、上級車である220シリーズをダウンサイジングしたもので、いわゆる「タテ目」ヘッドライトも220シリーズから受け継いでいた。この頃からコンパクト系にも直6エンジン車(W114)が用意されるようになる。

◆1960年代…5シリーズの祖先となる「BMW 1800」と「BMW 2000」

一方、1916年に航空機エンジンメーカーとして創業したBMWは、同時にオートバイメーカーとしても名を馳せ、また早くから高級車分野でも高い評価を得ていた。しかし四輪車の量産メーカーとして確固たる地位を築いたのは第二次大戦後で、特に名車2002シリーズに発展し、3シリーズの原型ともなった「BMW 1500」(1961年)の登場からと言っていいだろう。これに1.8リッターや2リッターの直4を搭載した「BMW 1800」(1963年)や「BMW 2000」(1966年)が、初代『5シリーズ』の起源となる。

1968年には戦前からすでに航空機や高級車分野で経験のあった直列6気筒エンジンを採用した「BMW 2500」と「BMW 2800」を発売するが、これは系譜としては後の初代7シリーズ(1977年)につながる上級モデルとなった。

◆1960年代…早くも縦置FFレイアウトを確立したアウディ

この頃、アウディの前身である名門アウトウニオンは1965年からフォルクスワーゲン傘下となり、以後アウディはVWグループの上級ブランドという役割を担うことになる。この年に発売された初代「アウディ80」はすでに縦置エンジンによる前輪駆動を採用。1968年にはアウディ上級セダンの祖とも言うべき初代『アウディ100』(C1型、1968 - 76年)が登場している。

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《丹羽圭@DAYS》

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