1970年代…1972年、ついに初代5シリーズが登場
1972年、ついに初代『5シリーズ』(E12型、1972 - 81年)が登場する。その役割は「BMW 1800」「BMW 2000」などの4ドア上級セダン系を継承すること。ボディサイズはそれらより拡大され、「シルキースムーズ」と評された6気筒エンジンも1973年から採用された。また「520」といった3ケタ数字をモデル名とする方法も、この初代5シリーズから始まっている。
◆1970年代…第2世代のコンパクトクラスと2代目アウディ100が登場
1976年、メルセデス・ベンツは第2世代のコンパクトクラスとなる「W123型」(1976 - 84年)を発表する。これは1972年発売の初代Sクラス(W116型)を言わばダウンサイジングしたもので、サイズ的にも内容的にも現代のミディアムクラスに近いモデルとなった。またメルセデス・ベンツにとって初の「量産」ステーションワゴンとなった「Tシリーズ」(1977年)の設定もこのモデルからだ。
同じ年、アウディは8年ぶりにフルモデルチェンジした2代目「アウディ100」(C2型、1976 - 82年)を発売する。先代は4気筒エンジンのみだったが、2代目ではフェルディナント・ピエヒが陣頭指揮をとって開発した直列5気筒エンジンを採用し、6気筒エンジンのライバルに対抗した。またメルセデスのTシリーズと同じ1977年に、5ドアワゴンの「アバント」が登場している。