宇部興産など、合弁で合成ゴム事業設立 三菱商事&韓ロッテが参加

エマージング・マーケット 東南アジア
宇部興産など、合弁で合成ゴム事業設立 三菱商事&韓ロッテが参加
宇部興産など、合弁で合成ゴム事業設立 三菱商事&韓ロッテが参加 全 1 枚 拡大写真

宇部興産や三菱商事は13日、アジア地区におけるポリブタジエンゴム(BR)の需要拡大に対応するためジョホール州にBRの製造及び販売を行う合弁会社を設立したと発表した。企業名はマレーシアン・シンセティック・ラバーとなる。

合弁会社は、宇部興産と三菱商事、韓国のロッテ・ケミカル、ロッテの100%子会社ロッテ・ケミカル・タイタン・ホールディング(タイタン・ケミカル)4社で設立する。出資比率は宇部興産が40%、ロッテ・ケミカルが40%、タイタン・ケミカルが10%、三菱商事が10%となる。

BRはブタジエンを主原料とした汎用合成ゴムで、天然ゴム、スチレンブタジエンゴムに次ぐ第3の汎用ゴムとして、タイヤ、靴、工業用品など多くのゴム製品に使用されている。耐摩耗性、反発弾性、耐発熱性などの特性から、自動車の低燃費タイヤ向け素材として注目を浴びている。

宇部興産の製造技術ライセンスにより年間5万トンのBR製造設備を建設し、タイタン・ケミカルから原料ブタジエンの供給を受ける。2014年に稼働を開始する予定だ。需要動向を見ながら年間2.2万トンの能力増強も計画している。

BRの需要は最大市場であるアジアを中心に今後年率6-7%の伸びが見込まれている。特に主要用途となるタイヤについては、大手タイヤメーカーを中心に多くの需要家がアジア地区で生産能力拡大を計画している。

宇部興産は現在、BRを世界3カ所で生産しており、年産能力は25.4万トンに達する。一方、ロッテ・ケミカルはブラジエンを世界3カ所で生産しており、年産能力は40万トンとなっている。

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  6. “夏ドライブ”の快適性を上げる、便利アイテム2種5品[特選カーアクセサリー名鑑]
  7. 軽キャン人気継続も新型キャブコン登場で話題…キャンピングカーランキング 5月
  8. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  9. トヨタ『プリウスPHEV』、黒が冴える「ナイトシェード」設定
  10. 「真のアメリカ製ハイパーカー」爆誕! 電動AWDを搭載した最強の『コルベット』は1250馬力の怪物
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る