株価急落、フィッチの国債格付引き下げ受け マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

格付け会社のフィッチ・レーティングスがマレーシア国債のアウトルックについて、下方に向かう可能性を示す「ネガティブ」に引き下げたことから、7月31日は銀行銘柄を中心にマレーシア株式市場は売り圧力が優勢になった。

現地紙『ザ・スター』や『ニュー・ストレーツ・タイムズ』によると、フィッチは国営石油会社ペトロナスの現地通貨建て長期債券のアウトルックもネガティブに引き下げており、ペトロナスが大型の製油所建設を再度延期するとのロイターの情報もあり、工事を受注すると見込まれた複数の企業の株価が下落した。

代表的株価指数FBM・KLCIは1.25%下落。リンギの対米ドル相場は3年来の低水準に下落した。債券は値下がりし、利回りは上昇した。

フィッチは7月31日の記者会見で、マレーシアは財政面で弱点があり、この先1年半-2年の間に、国債格下げの可能性が高いとした。

これに対しマレーシア政府は「補助削減、税収基盤の拡大で財政の健全性を確保する」と反論した。

小栗 茂

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