「ビッグマック指数」マレーシアは域内最割安 通貨リンギの51.85%過小評価示す

エマージング・マーケット 東南アジア

英エコノミスト誌はこのほど、世界各国の購買力を比較する「ビッグマック指数」の2014年最新版を発表。マレーシアは2.23米ドルとなり、56カ国・地域中で下から3番目、東南アジア諸国連合(ASEAN)で最も割安であることが分かった。

同指数は各国通貨の購買力を比較するもので、ほぼ世界全体で売っていて大きな品質の違いのないマクドナルドの「ビッグマック」が安く買えるほど、その国の通貨が対米ドル比で過小評価されていることを示す。

マレーシアにおけるビッグマック1個の実際の価格は7.4リンギ(単品・税含まず)。実勢のリンギと米ドルの為替レートは1米ドル=3.32リンギだが、「ビッグマック」指数に当てはめると、適正為替レートは1米ドル=1.60リンギとなり、リンギが51.85%過小評価されていることになる。主要アジアの通貨も揃って評価安となっており、シンガポールは22.21%、タイは36.85%、インドネシアは50.23%、それぞれ割安評価となっている。日本は2.97米ドル(310円)で、35.69%の評価安だった。

最も安く購入できるのは1.54米ドルだったインド(ただし牛肉でなく鶏肉)で、2位は南アフリカ(2.16米ドル)だった。反対には最も高いのはノルウェー(7.80米ドル)で、ベネズエラ(7.15米ドル)、スイス(7.14米ドル)と続いた。

伊藤 祐介

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