先ごろ辞任の意向を明らかにしていたサラワク州のアブドル・タイブ・マハムド首相(78)が2月28日、正式に州首相職を辞任。
後任に指名されていたアデナン・サテム氏(70、州特務大臣)が第5代州首相に就任。宣誓を行った。
タイブ氏は州議会議員職も退いたため、近くバリンギアン選挙区の補欠選挙が行われることとなる。
33年間にわたって州政治を掌握してきたタイブ氏は、同日で任期の切れるアバン・サラフディン知事(92)の後釜として、3月1日付けで知事に就任する。不正蓄財の疑惑のあるタイブ氏の知事就任については、野党連合所属議員が裁判所に差し止め請求を行っていたが、クチン高等裁判所は知事の任命権が国王のみにあるとして請求を退けていた。