経営難のマレーシア航空、従業員に報賞金支給

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア航空
マレーシア航空 全 1 枚 拡大写真

経営難と相次ぐ航空機事故により苦境に立たされているマレーシア航空(MAS)は、従業員に対する「感謝の印」として1人に付き2000リンギを支給すると明らかにした。マレー・メイル・オンラインが報じた。

ハリラヤ(断食月開け大祭)の2日前に、モハマド・ノル・ユソフ会長が発表したもので、報賞金の支給対象となる従業員の数は1万9577人、連邦政府との協議の末に決定したものだという。

MASは赤字経営が続いているうえに、3月にMH370便が消息不明になり、経営に影響がでていた。また、7月にはMH17便がウクライナ東部でミサイル攻撃により撃墜され、乗員乗客が全員死亡するという二重の悲劇に見舞われた。今回の従業員への報賞金支給により赤字幅が広がるのは必至とみられている。

メイバンク・インベストメント・バンクの航空アナリスト、モシン・アジズ氏によると、MASの手持ち現金残高は5億リンギにとどまっており、200日間事業を続けるだけの額だという。また、MASは1月以降毎日500万リンギの損失を計上し続けている。

7月19日、MASは既に航空券を購入した顧客の変更やキャンセル、全額払い戻しの手数料を全額免除すると発表している。対象は今年7月18日から12月31日までの便。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  5. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  6. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  7. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  8. トヨタ、新プロジェクト予告…センチュリーやダイハツなど5ブランドが参画
  9. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
  10. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る