マレーシア経済成長、第2四半期は6.4% 好調な内需&輸出改善が牽引

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア クアラルンプール(イメージ)
マレーシア クアラルンプール(イメージ) 全 2 枚 拡大写真

中央銀行バンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は15日、2014年第2四半期(4-6月期)の国内総生産(GDP)が6.4%の成長となったと発表した。

好調な国内の民間需要や輸出の改善を受けて、前年同期の4.5%、前期(1-3月期)6.2%を上回る高い成長となった。大方の予想を大きく上回った。

民間投資は、サービスや製造セクター向けを中心に前期の14.1%には及ばないものの12.1%と堅調な伸びを維持。民間消費はこれも前期の7.1%には届かなかったが6.5%と堅調な伸びを示した。一方、政府の歳出抑制策を背景に、前期に11.2%成長した公共支出は1.3%のマイナスに転落、前期6.4%のマイナスだった公共投資も引き続き3.3%のマイナスとなった。

製造業は、半導体や通信機器の需要増を受けた電気・電子セクターが11.4%の大幅成長で牽引し、前期の6.8%を上回る7.3%の高い成長となった。輸送機器・その他製造も18.1%、食品・飲料・たばこも10.8%、非金属鉱物製品・卑金属・組立金属も3.9%成長した。

長く経済成長を牽引してきたサービス業も前期の6.6%には及ばなかったものの6.0%と順調な成長。卸売・小売が9.1%の大きな伸びとなった。農業はパーム油(+14.9%)などの成長により、前期の2.3%成長を大きく上回る7.1%成長となった。建設は前期の18.9%成長には及ばないものの9.9%の成長を記録。前期に0.8%のマイナス成長に転落した鉱業は2.1%のプラス成長を回復した。

上半期のGDP成長率は6.3%となった。通年のGDP成長について中銀は4.5%-5.5%と予想しているが、ゼティ・アクタル・アジズ総裁は、5.5%を上回るのでないかとの見方を示した。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  6. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  7. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  8. 【エンジン音あり】話題の新型ホンダ『CB1000F/SE』の“図太”直4サウンドを鈴鹿で堪能! ライポジ&足つきを最速チェック
  9. ソニー・ホンダ初のEV『AFEELA 1』、量産試作を開始…ホンダの米オハイオ工場で
  10. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る