アズミン氏、マレーシア・セランゴール州新首相に就任…人事問題も一応収束へ

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

セランゴール州スルタンから指名を受けた与党・人民正義党(PKR)のアズミン・アリ副党首(50)が23日午前、シャアラムのスルタン王宮で宣誓を行なった。

PKRから交代を促されたカリド・イブラヒム前首相が居座ったために起きた同州の首相人事を巡る混乱は、これで一応の収束に向う。

混乱に拍車をかけたのはPKRと友党の民主行動党(DAP)が推すワン・アジザ氏に対する、共闘する汎マレーシア・イスラム党(PAS)による拒否。ワン・アジザ氏阻止に成功したPASは、アズミン新首相を支持していくとの声明を出した。

ワン・アジザ氏の擁立が事実上スルタンの鶴の一声で却下された格好のPKRは、「最大の遺憾の意」を表明。立憲君主制のシステムを損なうものであり、議会制民主主義のルールに反したものだと批判した。

ただ、さらなる混乱を招きかねないとみたワン・アジザ氏はさっそくアズミン新首相支持を宣言しており、PKRはワン・アジザ氏の意向を汲んでアズミン氏を支持していくとの声明を発表した。DAPも、スルタンの意向を尊重してアズミン新首相を支持していくとの声明を明らかにした。

スルタン私設秘書であるモハマド・ムニル氏は、スルタンが当初から州首相をPKRから選出すべきと理解しており、アズミン氏がPR構成党を纏めていけると判断したものだと述べている。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  3. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  4. メルセデスベンツ、EVで双方向充電を2026年から開始…新型『GLC』が第1弾
  5. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  6. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  7. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  8. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  9. 生まれ変わった三菱『エクリプス クロス』にSNSでの反応は!? ルノーOEMのEVに「日本はどうなる?」
  10. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る