フォルクスワーゲンのコンパクトSUV『ティグアン』。現行モデルでは、新世代モジュラープラットフォーム「MQB」を採用し、スポーティなプロポーションと広い室内空間の両立を可能にした。また、インターネットとの接続性を高め、スマートフォンのミラーリング機能などに対応している。2020年6月30日にはデザインが一新された改良新型がワールドプレミアされた。
目次
コンパクトSUV、8年ぶりのフルモデルチェンジ…360万円より
フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は、8年ぶりにフルモデルチェンジしたコンパクトSUV、新型『ティグアン』を1月17日より発売すると発表した。
新型ティグアンは、フォルクスワーゲンの新世代モジュラープラットフォーム「MQB」をSUVシリーズとして初採用した。ボディサイズは、全長4500mm(従来型比+70mm)、全幅1840~1860mm(同+30~50mm)、全高1675mm(同-35mm)と、前モデルに比べて全長と全幅を拡大した一方で、全高は低く抑えるとともにホイールベースを70mm延長。スタイリッシュでスポーティなプロポーションと広く快適な室内空間を両立している。
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インターネットと接続し、新たなSUVの使い方を提案
フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)は、最新プラットフォーム「MQB」を採用した新型『ティグアン』を発表した。モデルチェンジのポイントは“つながるSUV”にあった。
発表会で挨拶に立ったVGJの代表取締役ティル・シェア氏は新型ティグアンを「SUVとして初のMQBを採用して、デザインや快適性、機能性の分野で未来を先取りするオールラウンダーとなった」と説明する。特にティル・シェア氏が力を込めたのがコネクティビティへの対応だ。
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オンもオフも楽しめるオールラウンダー
VW『ティグアン』新型のエクステリアデザインは、“ニューエモーショナルデザイン”と呼ばれ、VW伝統の水平基調に則り、彫刻のような鋭いエッジを持ったサイドのキャラクターラインや、前後のLEDライトにより、スポーティでダイナミックになったという。
「VWのデザイナーはアイコンとなる重要な新型車が誕生する際、常に“レスイズモア”を重視し、今回のティグアンにもそれは当てはまる」とは、フォルクスワーゲングループジャパン代表取締役ティルシェア氏の弁。このレスイズモア(less is more)とは、建築家、ミース・ファン・デル・ローエの言葉で、より少ないことはより豊かなことを意味し、VWでは無駄なデザインを排することこそが、より機能美を追求できると考えているのだ。
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【R-Line 試乗】ドイツ車のDNAを受け継いだ実用SUV…諸星陽一
8年ぶりのフルモデルチェンジとなったフォルクスワーゲン『ティグアン』は、現行『ゴルフ』と同じMQBプラットフォームを採用した。
モデルチェンジ毎にボディサイズが大きくなりがちなフォルクスワーゲン車らしく、新型ティグアンも従来型と比べるとボディは全長で70mm、全幅で30~50mm大きくなった。全幅はすでに先代で1800mmを超えていたが、新型はじつに1840~1860mmともはやコンパクトとは呼べないほどのサイズとなった。
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【ハイライン 試乗】VWのブランド力でBMWを凌駕できるか…中村孝仁
VW『ティグアン』の試乗会からだいぶ月日がたった。試乗会は東京のど真ん中で開催されたため、正直、試乗としては不満足だったので、改めて借り出して乗ってみた。
試乗会で乗ったのは「ハイライン」という中間グレード。そして今回借りたのは、「Rライン」という名のトップグレードのモデルである。もっとも、いずれのグレードでもエンジン、トランスミッションなどのドライブトレーンは共通だし、タイヤサイズを除けば足回りも同じである。因みにハイラインは235/55R18を装着、そしてRラインは255/45R19を装着する。走った距離が異なることもあって、両車における乗り心地の明確な違いは感じられなかった。ただし、Rラインの乗り心地は突き上げ感などもほとんど感じられず、このサイズのタイヤを装着している割には非常に快適といえるレベルである。
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HUDやパワーテールゲートを上級グレードに標準装備
フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)は、8月22日よりコンパクトSUV『ティグアン』(Volkswagen Tiguan)について一部仕様変更を行うと発表した。
今回の仕様変更は、ベーシックグレード「コンフォートライン」のオプションとなるアップグレードパッケージにパワーテールゲート(挟み込み防止機能、イージーオープン&イージークローズ機能付)を、セーフティパッケージにハイビームアシストを追加。上級グレード「ハイライン」「R-ライン」には、これまでオプション装備だったヘッドアップディスプレイ、ダイナミックライトアシスト、パワーテールゲートを標準装備とし、安全性や快適性の強化を図る。
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【TDI 新型試乗】安心感ある走り+経済性が魅力の「TDI」…島崎七生人
SUV×TDI。カタログにもそんな表記がある、最新の2リットルターボディーゼルが搭載された『ティグアンTDI 4MOTION』は、まさにそういうクルマを選びたいユーザーが待っていたクルマに仕上げられている。
搭載エンジンは、前後して登場した『ゴルフトゥーランTDI』と共通。150ps/34.7kgmのスペックも同じだ。ただしJC08モード燃費は17.2km/リットルで、数値上『トゥーラン』(19.3km/リットル)との差がある。ただしコチラは第5世代ハルデックスカップリングを採用し、前後輪の駆動力を100:0~50:50で可変させる“4MOTION”を採用し、DSGも7速(パドルシフト付き)の組み合わせに。
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改良新型、表情一新…デジタルワールドプレミア
フォルクスワーゲンは6月30日、『ティグアン』(Volkswagen Tiguan)の改良新型をデジタルワールドプレミアした。
VWのベストセラーモデルがデビュー4年を経て大幅改良
現行ティグアンは2世代目モデルで2016年4月、欧州市場で発売された。「モジュラー・トランスバース・ツールキット(MQB)」をベースに開発。技術プラットフォームは刷新され、躍動感あるプロポーションにより、さらに本格的でダイナミックなSUVモデルとして磨きがかけられた。新しい先進運転支援システム(ADAS)がアクティブセーフティを高める一方で、拡大されたホイールベースが広い室内空間を実現している。