トヨタのスポーツモデル、2000GTからGRまで…編集者もひと目ぼれ

スクランブル・アーカイブ トヨタ・スポーツ
スクランブル・アーカイブ トヨタ・スポーツ全 5 枚

『スクランブル・アーカイブ トヨタ・スポーツ』
発行:ネコ・パブリッシング
定価:1980円
ISBN978-4-7770-2690-6

自動車雑誌、『カー・マガジン』に掲載された過去のアーカイブから選りぐすりの記事と新規記事を織り交ぜて再編集しているシリーズ『スクランブル・アーカイブ』から、トヨタのスポーツタイプモデルを特集した本が登場した。

近年、トヨタといえばGRをはじめ、積極的にスポーツタイプのクルマを登場させ、さらにはWRCやWECなどのモータースポーツにも参戦。同時に市販車においてもドライビングプレジャーを求めたクルマ作りが話題となっている。そのトヨタが手掛けたスポーツタイプのクルマ達の過去から現在までを特集したのが本誌である。

アーカイブというので当然過去記事からの抜粋も見られるが、最新の『GRカローラ』や『GR 86』など、改めて取材した記事も多く、表紙にもなった『セリカGT-FOUR』の1995年サファリラリーバージョンの解説なども読み応え十分だ。

スクランブル・アーカイブ トヨタ・スポーツスクランブル・アーカイブ トヨタ・スポーツ

実は『カーマガジン』(当時は『スクランブルカーマガジン』)とトヨタのスポーツタイプとは意外と関係が深く、創刊4号目にはトヨタ車を特集しているし、当時の企画室ネコが刊行していた“心に残る名車の本シリーズ”でも複数回出版されている。従って、オーナー網や個体の情報量たるやかなりのものといえ、新たに取材した2代目『セリカXX』もオリジナル度の高い車両を登場させているほどだ。実際にこのクルマに触れた編集者は一目ぼれして思わず中古車を探したほどだったという。

もちろんトヨタ『2000GT』や『スポーツ800』といった主要車種だけでなく、TE27の『スプリンタートレノ』や『1600GT』といったキーとなる車種も掲載。さらに、モータースポーツに関するヒストリーなども充実しているので、この1冊でトヨタのスポーツタイプ車に関しては広く知識を得られるだろう。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. 復活の『コブラ』販売へ、英ACカーズが米国市場に本格参入
  4. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る