トヨタの水素担当トップ、欧州でのFCEVの展望を語る…中型および大型輸送ソリューションに

トヨタ ハイラックスFCEV
トヨタ ハイラックスFCEV全 14 枚

トヨタ自動車は独ハノーバーで開催中のIAAトランスポーテーション2024において、ヨーロッパ市場における水素燃料電池車の動向と展望を語った。燃料電池技術は中型および大型輸送ソリューションに適しているそうだ。

◆早く、多くの場所で炭素排出量を削減

トヨタモーター・ヨーロッパの副社長、R&D、ヨーロッパ水素ファクトリー、コネクテッドテクノロジー&購買担当で、トヨタ自動車の水素ファクトリー・チーフプロジェクトリーダーを務める安井慎一氏が、9月16日、IAAトランスポーテーション会場でプレゼンテーションを行なった。

トヨタは、水素燃料電池技術が商用車に非常に適していると強調し、パリオリンピックで『ハイラックスFCEV』を発表してその技術を披露した。「トヨタの目標は、可能な限り早く、可能な限り多くの場所で炭素排出量を削減すること」と安井氏。

◆水素ステーションの整備計画

安井氏は、「トヨタでは、燃料電池技術が中型および大型輸送ソリューションに非常に適していると考えている。水素がエネルギーキャリアとして広く利用される時代はすぐに訪れると予測する」と語った。

EUの「再生可能エネルギー指令(RED)」では、2030年までに産業向けの水素の42%を再生可能エネルギーから供給することが義務付けられており、2035年までには60%に達する計画だ。また、EUは水素燃料補給インフラの開発を促進しており、2020年代の終わりまでに欧州横断輸送ネットワークに沿って200kmごとに水素ステーションが設置される予定だ。


《レスポンス編集部》

アクセスランキング

  1. 新型ホンダ『CR-V』発表に「おかえり!」「カッコいい」など反響、最注目の価格は…
  2. デンソー・人事情報 2026年1月1日付
  3. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  4. メルセデスベンツ『GLC』新型、V8エンジンなるか!…12月のスクープ記事ランキング
  5. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る