マハティール氏の影響力低下、世代交代が必要との声

エマージング・マーケット 東南アジア

5日に投開票が行われた第13回総選挙で、マハティール・モハマド元首相の影響力の低下があらわとなった。

マハティール氏は選挙キャンペーンで、与党連合・国民戦線(BN)候補者のうち、同氏と理念を共有するズルキフリ・ノルディン氏やイブラヒム・アリ氏の支援を表明したが、両氏とも落選した。ケダ州ではBNが政権を奪還し、マハティール氏の息子であるムクリズ・マハティール氏が州首相に就任したが、政治家や政界オブザーバーからは、BNに対する信頼ではなく、野党連合・人民同盟(PR)の政権運営の悪さがBNに票が流れた要因とする見方が強い。汎マレーシア・イスラム党(PAS)にうんざりした有権者が多かったのがBNの勝因だという。

多くのアナリストやBN所属の政治家は、マハティール氏はマレー人からの支持は得ているが、マレー人以外の人種からの支持はそれほどないとみている。また、与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)内部からは同氏の時代は終わったとの考えも多く、マハティール氏の言動などは都市部の青年層を牽引するだけの魅力はないと意見も出ている。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  6. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  7. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  8. 三菱『アウトランダー』に初のオフロード仕様!「トレイルエディション」米2025年モデルに
  9. 燃えるエアフィルターに有害なブレーキも…メルセデスベンツの粗悪偽造品、2024年は150万点超を押収
  10. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る