ブルサ・マレーシア上場の中国企業株への関心薄まる

エマージング・マーケット 東南アジア

ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に上場している中国企業の株式への投資家からの投資意欲が、株価の下落と共に落ち込みを見せている。

スポーツシューズ製造業者、麦斯威国際(マクスウェル)・インターナショナル・ホールディングスは別の証券取引所での上場を検討しているという。

少数株主ウオッチドッグ・グループ(MSWG)は、中国企業は手持ち現金が豊富であることから、安定した配当金支払いを行うなどし、新たな投資家を誘致すべきだと指摘した。

マクスウェルは昨年末締めの通年決算で1株当たり19.47センの純利益を計上した。手持ち現金の額は1株79センに相当したが配当金は支払われなかった。

英字紙「ザ・スター」の調査によると、ブルサ上場の中国企業9社全ての株が新規株式公開(IPO)価格を下回る株価で取引されている。1株当たりの純資産価値(NAV)以上で取引されていたのは1社にとどまった。

ファンドマネージャーからは、中国企業がブルサでの上場を廃止することも考えられると指摘。一方で香港やシンガポールの証券取引所は規模が大きいため上場先としては、これらの中国企業にはそぐわないとの意見もある。

千田真理子

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