日立、インドを拠点にアフリカ・中東諸国向け事業展開を展望

エマージング・マーケット 中東・アフリカ
関連画像
関連画像 全 1 枚 拡大写真

幅広いリソースをアピール
アフリカ・中東市場への事業展開を展望し、総合電機メーカーの日立グループが、インドを拠点にする計画を進めている。2013年12月16、17の2日間、インドのニューデリーでグループ総合展示会「Hitachi Social Innovation Forum New Delhi」を開催し、グループが持つ幅広いリソースをアピールした。

総合展示会では、インド工業連盟と共同でイノベーションサミットを開催し、産業用機器、鉄道システムといったインフラをはじめ、情報・通信システム、建設機械、自動車機器、空調機器などの幅広い製品やソリューション、高度な技術を幅広く紹介した。

連結売上高を3000億円に
インドに対する注力の意気込みの表れか、日立は一昨年末、創業以来初めての海外での取締役会をインドで開催。グローバル戦略で重要地域と位置づけていることを印象づけた。併せて、2015年度までに700億円に及ぶ投資を行い、同年度のインドにおける連結売上高を3000億円とすることなどを柱とする「インド地域戦略2015」を発表した。

同戦略は、アフリカや中東、東南アジアでのビジネス拡大へ、建設機械、発電機等の製造拠点をインドに構える計画で、連結売上高3000億円は、2011年度に比べ約3倍に及ぶ。同戦略策定以降、各種製品の製造・販売拡大や、材料工場の立ち上げ、建設機械の研究開発強化など、現地での地産地消型事業を着実に進めている。

日立グループでは2012年度、利益の41%が海外からのものだったが、このうちインドが占める割合はわずか1%にとどまっている。このため同グループでは、2014年度までにインドのシェアを3%まで引き上げることを目指している。

今後は、鉄道システムや昇降機など、都市開発の進展に伴う社会インフラシステムの受注を目指し、高い成長が見込める太陽光発電市場設備の一括受注へ、活動を開始。「インド地域戦略2015」で策定した連結売上高3000億円達成に向けて施策を着実に実行し、インドの中長期的発展に貢献する方針だ。

《アフリカビジネスニュース》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 昔ほど“馬力アップ”しない? それでも交換する価値がある理由~カスタムHOW TO~
  2. 「これなら日本人に受ける」BYD初のPHEVワゴン発表に、SNS衝撃「出たら買うのに!」
  3. 300馬力の怪物『マーチ』をレストモッド、「350SR」誕生23周年で日産が発表
  4. トヨタ『RAV4』新型、5月21日に世界初公開
  5. 『ジムニー』のコンプリートカスタムカーをそのまま販売、313万円ですぐに乗り出せる
  6. デ・トマソ、新型スーパーカー『P72』正式発表 限定72台をオーダーメイド
  7. 豊田自動織機、TOB受け入れへ、トヨタなど3兆円規模の出資も[新聞ウォッチ]
  8. 「500eとは違う顔?」MT車もある! フィアットの新型『500ハイブリッド』が話題に
  9. スズキ『ジムニー』での車中泊をもっと快適に! 専用フルフラットマットが新登場
  10. 【ヒョンデ インスター 新型試乗】「クルマはパッケージング」だと再認識、ただ唯一の“弱点”は…諸星陽一
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  2. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  3. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  5. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
ランキングをもっと見る