紛争地帯の鉱物は使わない!
海外情報ウェブサイトNumerama他多数のメディアによると、アメリカ大手半導体メーカーインテル(Intel)が今後生産される同社の半導体には紛争鉱物(紛争地帯で生産され、購入することにより紛争や武装勢力の資金源となってしまう鉱物のこと)を使用しないという、いわゆるコンフリクトフリーを明言した。
毎年ラスベガスで開催される見本市、コンシューマー・エレクトロニクス・ショーにてインテルはコンフリクトフリーを発表。これはアメリカの業界では初めてのことだという。Image by Tolbxela (画像はイメージです)
問題となっているコンゴ民主共和国
紛争鉱物とは具体的に半導体を含む電化製品製造に不可欠なコルタン、タングステン、スズ、金を指し、アフリカのコンゴ民主共和国はそれらの主要輸出国である。現在同国ではそれらの鉱物が不正取引の対象や紛争の原因となり、国民の人権を脅かすほどであるという。
アメリカでは2010年、オバマ政権が上場企業に対し、製品の中に紛争地帯由来の原料を使用しているかどうかの報告を要求。インテルは実に4年の歳月を費やし同社の半導体のコンポーネントに使用されている原料の出所を追跡調査したという。
半導体は多様なコンポーネントから成立しており、それら一つ一つに使用されているレアメタルの生産国もまちまちであるため、追跡調査は困難を極めたという。しかしインテルは、紛争無き世界の実現のため業界全体で同様に取り組んでいくべきだと述べている。