公正な選挙を求める民間グループ「BERSIH(クリーン)」は25日記者会見を行い、昨年5月に実施された第13回総選挙の結果に関して、「クリーンな選挙」とは言えなかったとの見解を明らかにした。
総選挙では、ナジブ・ラザク首相率いる与党連合・国民戦線(BN)が下院(定数222)で133議席を獲得し、過半数を維持したが、2008年の前回総選挙の140議席を7議席も下回り、目標としていた3分の2議席の獲得はならなかった。
BERSIHは模擬裁判を行い、選挙結果を検証した。選挙委員会(EC)や連邦政府は裁判への招待を受けたが出席しなかった。
模擬裁判にパネリストとして参加したネパールの国連開発計画の憲法支援団のヤシュ・パル・ガイ代表は、マレーシアではインドネシアやタイとは違って、選挙結果に異議を申し立てる法廷がないことから、BERSIHは法的な措置を求めて検証を行ったわけではないと強調した。