「民族記入欄は廃止せず」ナジブ首相が釈明…首相府相発言を否定

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアのナジブ・ラザク首相
マレーシアのナジブ・ラザク首相 全 1 枚 拡大写真

ジョセフ・エントゥル・ブラウン首相府相が「民族」を記入する項目を段階的に廃止すると発表したが、ナジブ・ラザク首相は同首相府相の発言を否定、廃止する意向はないと明らかにした。

既得権益が失われるとのマレー団体の反発を考慮したものとみられる。ザ・スターが報じた。

ナジブ首相は廃止について協議を行ったことは認めたが、その結果、最終的に廃止しないことを決定したと言明。民族を記入するのは民族同士の差を作るのが目的ではなく、どの民族にも平等に支援するために必要であるとし、民族ごとの統計やデータをもとに、支援が平等に渡っているかどうか管理するためにも必要であるとの見解を述べた。

エントゥル首相府相は、発表により混乱を招いたことを謝罪。メディアにより報じられた内容は、自らの発言が反映されたものではなかったと弁明した。メディアはエントゥル首相府相の話として、薬剤師などの政府機関ポストや首相府職員の応募書類から応募者の民族記入欄が廃止されたと報じた。また就職申込書類だけでなく、低所得者向け奨学金の申込書類からも民族記入欄がなくなり、公的な申請書類などから順次、民族記入欄をなくしていくと報じていた。

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  4. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  5. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  6. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  7. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
  8. 三菱の軽ハイトワゴン『eKスペース』新型、10月29日発売へ…174万9000円から
  9. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  10. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る