信用格付け義務規定を17年に撤廃 格付会社も自由化=ナジブ首相

エマージング・マーケット 東南アジア

ナジブ・ラザク首相(財務相兼任)は9日の「2014インベスト・マレーシア」の基調講演で、国内金融セクターの更なる自由化を推し進め、投資誘致に力を入れると述べた。

2015年1月1日からは、信用格付けのない社債やスクーク(イスラム債)の流通を柔軟化。更に信用格付けの義務規定を、2017年1月1日付けで撤廃する。格付けの自由度を高めることで社債市場の間口を広げ、投資家のポートフォリオの多様化を促進する。

これに併せて、2017年から信用格付会社の参入を自由化し、外国資本100%でも国内の信用格付を行なうことを認める。同時にユニットトラストの運用会社も完全自由化し、外資100%も認める。

ナジブ首相は、マレーシアが世界銀行のビジネス環境に関する最新版「Doing Business2014」リポートで前年調査より12ランク上昇し189カ国・地域中で6位となったことに言及。マレーシアの投資環境が良好であることを指摘した上で、単なる高所得国家を目指すだけでなく「高品質経済」を目指していると述べ、金融システムの安定や革新技術の奨励、汚職対策などに政府が取り組んでいることを強調した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ザ・サン、ベルナマ通信、6月9日)

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  3. 燃えるエアフィルターに有害なブレーキも…メルセデスベンツの粗悪偽造品、2024年は150万点超を押収
  4. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  6. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  7. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
  8. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  9. 日野『プロフィア』2827台でリコール…配線の設計不備で火災のおそれ
  10. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る