MH370便捜索活動、中国の独走に批判の声も

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マレーシア航空
マレーシア航空 全 3 枚 拡大写真

インド洋上で行方不明になったマレーシア航空(MAS)MH370便の捜索活動を参加各国が粛々と行っている中、中国の独走が際立っている。

乗客の安否が絶望視される中、救援という当初の目的を離れて中国の技術的な実力誇示が目的になってしまっているとの指摘もある。

英国のインターネットニュース「スカイニュース」の安全保障担当のアリステア・ブンコール氏は、「中国の優位性を自国民に確認させる機会」になっていると指摘した。巡視船に同行している中国の国営メディアは巡視船が4、5日にブラックボックスのものと思われる信号を受信したと唐突に報じたが、豪州にある合同捜索チーム本部は寝耳に水だった。中国本国に先に連絡するのが中国のやり方だとしても、報道より先に合同捜索チーム本部に情報がもたらされるべきで、ブンコール氏は「中国が無法者化している」と批判した。’

事件発生当初から中国政府はマレーシア側に対して常に批判的であり、中国人乗客の家族が抗議デモを行う騒ぎも起き、マレーシア側を「人殺し」とまで呼んだ。こうしたヒステリックな反応には反発の声も上がっている。

ブンコール氏は、最も多くの乗客が乗っていたことから捜索活動の中で中国が主力として振る舞う権利があるのは理解できるとした上で、ブラックボックス捜索では独断的行動は役にはたたないと指摘。ブラックボックス発見が「レース」であっても、協調を欠いた「競争」ではないと述べた。

伊藤 祐介

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