【2010年の10大ニュース座談会】絡み合うニュースとともに議論紛糾

自動車 社会 社会
輸出産業に打撃
輸出産業に打撃 全 8 枚 拡大写真
6
 「GM再上場」と「ヒュンダイ脅威」が当落線上

井元---ウォン安もありヒュンダイが一気に各市場でシェアを伸ばして注目を浴びました。生産台数でヒュンダイより上なのは日本メーカーではもうトヨタだけです。

高木---脅威に感じているのは日本メーカーだけではないはずです。

三浦---北米のミッドサイズセダン新車販売で今年の9月、ソナタは3位に浮上しました。カムリが3万0764台、アコードが2万2506台、ソナタが2万1399台、アルティマが1万8391台です。

高木---ヒュンダイ脅威は世界で起こっているのか、アメリカで起こっているのかどちらでしょう。

井元---世界市場かな。

三浦---ちなみに11月はソナタが1万7505台。カムリが2万0737台、アコードが1万9025台、アルティマが1万8372台。ヒュンダイの勢いに関して何か象徴的なことはないでしょうか。ヒュンダイは欧州でもがんばっているし、来年以降なにかあるかもしれません。

三浦---米国メーカーでは、GM再上場とボルトはセットで考えていいのではないかな。ボルトは象徴です。

宮崎---でもLAモーターショー現地では、ボルトに対してはクールな反応でした。

三浦---GM再上場はニュースとして扱えるけれど、ボルトは扱えないということでしょうか。GM再建は国が介入したという意味では、日本のJALとも対比できます。

井元---注入した公的資金のレベルが違います。中国ではGMが安い車を売っていますね。

宮崎---執筆陣からは「GMスピード再上場」という見出しが来ていますね。

三浦---やはり自動車産業にGMがいるのと、いないのでは大きい。政府のもとでやっているよりは上場してトップランナーになるほうが影響力が大きい。VWもトヨタも、うかうかできないですよね。

井元---GMの自動車メーカーとしての実力を見くびりすぎているのが日本のマスメディアの特徴なんですよね。

三浦---うーん、なかなか数を10には絞りきれない。順位を決めるうちに絞りましょう。

■EVが頻繁に見出しを飾った2010年
■EV関連記事は一日平均3本
■海外戦略が始動…世界戦略車とアジア戦略車
■巨大市場が人質の「中国問題」
■環境自動車税制には今後注目
■「GM再上場」と「ヒュンダイ脅威」が当落線上
■いよいよ1位決定
■メディアの煽りすぎはよくないが…それでもEVフィーバー
■スバル、アイサイトに見る日本自動車メーカーのあり方
■2010年の1、2、3位は固い…見出し決め、順位確定

(つづく)

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. 今年の「鈴鹿8耐」は新モデルの日本初披露が目白押し!? 話題のネオレトロバイクも
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る