【2010年の10大ニュース座談会】再確認…すべてはユーザーニーズから

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 メディアの煽りすぎはよくないが…それでもEVフィーバー

三浦---トヨタのリコール問題は夏には静まりました。メディアの報道が減りましたね。リコール問題を消し去るように補助金問題が出てきました。マスコミもいつまでもリコールを追うことができなくなったのでしょうね。

高木---補助金終了時のドタバタは興味深かった。遡って受理しませんというシステムがおもしろいですよね。

三浦---リコール問題の終わりくらいのときにテスラ出資の話が出ました。NUMMIの閉鎖などがあったところで、また米国での投資が決まった。テスラ社にトヨタの技術を、という。米国政府との関係強化も視野に入っていたように思います。

宮崎---日本のEVの盛り上がりとトヨタのテスラ出資は別物ではないでしょうか。日本のEVフィーバーの要素は、充電器やインフラ、リーフといった具体的なサービス、製品が担っています。

井元---自動車に関する10大ニュースを考えるならEVは上位で間違いないでしょう。しかし、EVの時代がすぐにでもやってくるような煽り方をマスメディアがしてしまっているのはいただけない。

高木---幅広くほかの順位も決めていきましょう。例えばスマートフォンだけではニュースにならないですね。自動車と関係しないと。

三浦---PNDとスマートフォンは別物ですが今年、スマートフォンというのは特に後半強いです。純正カーナビとまるっきり同じ機能が“スマホ”に移ったのですから。数十万円する車載機の機能が、無料サービスも多いスマホに移ったという。

宮崎---世界戦略車とアジア戦略車の投入「アジア戦略アジア生産」に関しては、自動車業界への影響力を考えるともう少し上位でもいいくらい。09年に次点で「VWとスズキの提携」を選んでいたので、流れ的にもいいですね。

井元---自動車だけでなく商社もアジアに乗り出している。アジア地域は国によってクルマの好みや売れ方が違い、全体が一気に加熱したり冷えたりといったリスクも分散されやすい。しかもほぼ全域にわたって高温多湿のモンスーン気候。日本メーカーの強味が一番出やすい市場とも言える。


■EVが頻繁に見出しを飾った2010年
■EV関連記事は一日平均3本
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■巨大市場が人質の「中国問題」
■環境自動車税制には今後注目
■「GM再上場」と「ヒュンダイ脅威」が当落線上
■いよいよ1位決定
■メディアの煽りすぎはよくないが…それでもEVフィーバー
■スバル、アイサイトに見る日本自動車メーカーのあり方
■2010年の1、2、3位は固い…見出し決め、順位確定
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《レスポンス編集部》

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