【2010年の10大ニュース座談会】再確認…すべてはユーザーニーズから

自動車 社会 社会
グローバル品質特別委員会
グローバル品質特別委員会 全 6 枚 拡大写真
7
 いよいよ1位決定

 最終候補(順不同)
●トヨタリコール問題
●エコカー補助金ドタバタ終了
●円高
●スバル アイサイト
●アジア戦略アジア生産
●高速道路一部無料化
●中国問題
●日本EV大フィーバー
●スマートフォン
●GM再上場
●ヒュンダイ脅威
●環境自動車税

三浦---候補は絞れてきました。議論のなかでニュースの大きさ、価値も少しずつ明確になってきている。まず1位ですが…

宮崎---やはりトヨタのリコール問題でしょう。

三浦---この出来事は自動車業界のみならず、世界的にも大きなニュースでした。今振り返って、トヨタにとって「リコール問題」は結果的によかったのでしょうか。それとも悪かったのかな。北米市場ではダメージが大きかったのは確かですね。

井元---ブランド力の源泉であった品質神話に傷が付いたのは、少なからず痛いところでしょう。

三浦---HVの回生ブレーキに違和感があると言われると、ちょっとトヨタがかわいそうな気がしますね。

石田---プリウスは前輪のブレーキが入ってから後輪のブレーキが入る。通常は4輪すべてほぼ同じようにかかりますから、感覚が違うのは当初からあった事実です。

三浦---「プリウス」というブランドに価値を感じて買っている人が多いですね。一般ユーザーに細かな知識はない。そういった人たちが問題意識をもったということです。

井元---結果論ですが、プリウスの場合は従来車と特性の違いが大きかったので、メーカーが説明する必要はあったと感じます。

三浦---ガソリン車などと一緒と言って売っていましたからね。

高木---プリウスの回生ブレーキの挙動が、トヨタ内では「当たり前」ということが問題になりました。

三浦---トヨタの常識が一般に理解されなかったとみることができますね。HV、EVを乗るときはユーザーも回生ブレーキの技術を知ることが大事だし、メーカーも技術を高めていかないといけない。ディーラーも売るときに意識した方がよいといえます。この件に関しては、トヨタにも葛藤があると思います。いっぽうアメリカでのトヨタ周辺で起きた問題は、はじめはフロアマットからでした。

井元---言いがかりとフロアマットの設計のまずさが重なりましたね。ブレーキメーカーの問題もあります。アメリカのフロアマットはいろんな敷き方があるので、それに対応すべきでした。

■EVが頻繁に見出しを飾った2010年
■EV関連記事は一日平均3本
■海外戦略が始動…世界戦略車とアジア戦略車
■巨大市場が人質の「中国問題」
■環境自動車税制には今後注目
■「GM再上場」と「ヒュンダイ脅威」が当落線上
■いよいよ1位決定
■メディアの煽りすぎはよくないが…それでもEVフィーバー
■スバル、アイサイトに見る日本自動車メーカーのあり方
■2010年の1、2、3位は固い…見出し決め、順位確定

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ルノー『キャプチャー』新型、4月4日デビューへ
  2. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  3. 【メルセデスベンツ Eクラス 新型試乗】SUV全盛の今に、果たしてどのような人が選ぶのだろう?…河村康彦
  4. メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
  5. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  6. メルセデスベンツ『Gクラス』改良新型…449馬力の直6ツインターボ搭載、表情も変化
  7. ヤマハ発動機、EVレース「フォーミュラE」に2025年より参入へ 四輪レースはF1以来
  8. 「トヨタバッテリー」へ社名変更、多様な電動車用バッテリーを提供
  9. BYDが高級ブランド デンツァ『D9』の先行受注を開始! 同じ右ハンドル市場の日本投入は?…バンコクモーターショー2024
  10. 日産 キックス 新型、大胆デザインで登場…米国発表
ランキングをもっと見る